【皆様への年始のご挨拶】(2024-01-03)

 皆様には旧年中大変お世話になりました。
 
 私は昨年末の挨拶において、「世界では紛争が絶えず、差別や貧困に苦しむ人々が大勢いる中では『良い年だった』などと到底思えない」とお伝えしたところですが、残念なことに、「おめでとう」とは言い難い年明けを迎えることとなりました。
 
 元日から能登半島を中心に大規模な震災が発生しています。建物崩壊、火災等によって亡くなられた方や行方不明者が多数出ており、しばらくは予断を許さない状況です。
 被災された皆様には、寒く不安な時をお過ごしのことと、心よりお見舞い申し上げますとともに、一刻も早い被災された方々の救援と地震の収束をお祈りいたします。
 
 さて、私にとっての地震は、1974年の伊豆半島沖地震が初めての記憶であり、下田市街の石壁が崩れている映像に恐怖を感じたものです。その頃、「いつ起きても不思議ではない東海地震に備えよ」と教えられた小学生たちは、カラフルな防災頭巾持参で通学したものです。
 後に、阪神淡路大震災や東日本大震災をはじめ、全国各地で大小多くの地震が発生した様を思うと、身近における発生を常に想定する大切さを学習しなければなりません。「いつでもどこに居ても容赦なく襲い掛かる」ということです。
 
 他方、「紛争」は自然災害やウィルスとは異なり、人の努力によって回避や解決が可能です。ご利用者、家族、同僚、友人を大切にするように、他人を、他国の人を、異なる信仰を持つ人を大切にする、うまく付き合う努力をすることができれば、皆の笑顔と明るい未来が待っているはずです。
 
 人を大切にすることを行動の基礎と捉え、活動してまいります。
 本年もご理解ご指導の程、宜しくお願い申し上げます。
 
2024年 正月
 
有限会社 伊豆介護センター
代表取締役 稲葉 雅之